格闘技の世界から保育士を目指したキッカケ
プロレスファンなら誰もが知っているような大きな試合から小さな試合まで、日本だけでなく、それこそ世界中の格闘技のレフリーをしてきて、試合の分、男女問わず小学生位の子供から大人まで多くの選手と接してきました。
ある日、海外の試合で選手と話していると、本当にキラキラした表情で自分の夢や家族への思いを語ってくれている姿にハッとしました。「こんなに若いのに、家族への想いや、ハングリー精神が凄いな」と思ったんです。
その頃、日本では無気力の若者や社会人の問題が良く取り上げられていましたから、どうして、こんな純粋な若者が育つのか、親や育った街、教育などの環境に興味を持ち始めました。
そんな視点で、彼らが育った街を歩いていると、子供達と大人達の屈託ない笑顔、会話が溢れ、本当に活気がある事に改めて気付かされ、なるほど、教育は確かに大切だけれど、目先の教育だけでなく、もっと子供の生活環境や育児父母をきちんと考えて教育を考える事が大切なんだと思うようになりました。
帰国してからもその事が頭から離れず、僕にできる事は何だろうと色々と考えているうち、社会人からよりも中学高校からだ、いや小学校からだと、とにかく小さいうちから取り組まないといけない事が分かり、まず、保育士資格を取ってみてそこから改めて考える事にしました。
関わり始めるとこれはちゃんと真剣に関わらないといけないという思いがどんどん強くなって、資格取得後にそのまま保育園事業を立ち上げました。立ち上げ時は、周囲から反対もされたんですが、その心配をよそにあまり不安は無かったですね。とにかく保育の仕事はやり甲斐があったし、何より、とても楽しかった。
この事は、さらに自分の考えを進める事にもなりましたし、保育や教育に対する自分の考えをさらに深め、コンパス幼保園につながっていくキッカケになりました。